デンソー機密持ち出し 会社で発覚後HD破壊

 デンソーのお気楽振りも大概だけど、この産業スパイというか軍事スパイ確実な中国人を「横領罪」なんてしょぼい罪でしか裁けない、身柄確保できない日本の安全保障体制のグダグダさが一番問題。

 「東洋のイスタンブール」とそのスパイ天国ぶりが揶揄されてウン十年の日本。もう十二分に手遅れだけど、「美しい国」関連云々より先にスパイ防止法を早々に制定しろと。「ヒステリーで動くのは止めろ」とかいう売国趣味な意見はもう聞き流していいからさ。

 大手自動車部品メーカー「デンソー」(愛知県刈谷市)から大量の製品図面データが持ち出された事件で、愛知県警に横領の疑いで逮捕された同社社員楊魯川容疑者(41)=同市神明町=が、データの持ち出しが発覚し、会社から私物のパソコンを見せるように要求された直後にハードディスク(HD)を破壊し、データを復元できないようにしていたことが十七日、分かった。

 県警は、楊容疑者がデータをコピーした証拠を隠滅したとみて追及している。

 調べでは、楊容疑者は十三万件の電子図面データを社有パソコンにダウンロードして自宅に持ち出したことが分かった今年二月、会社側の聞き取り調査に対して社有パソコンのほか、私有のパソコンを提出することを約束した。しかし、その直後、私有パソコンのHDの表面を千枚通しのようなもので傷つけ、内容を完全に破壊した。

 このため、私有パソコンにデータが移されたり、外部に接続して流出させたりしていても、その記録が確認できなくなった。

 社内のデータベース点検で楊容疑者が大量にデータをダウンロードしていたことが発覚していた。

 HDを破壊した楊容疑者は、その後の会社側の事情聴取を拒否して急に中国へ出国。今月四日にあらためて来日して自宅に戻っていたが、捜査が進む中で再び出国しようとしていることが判明し、十六日に逮捕された。

 一九九〇年に来日し、東京都内の工学系大学に就学する以前、楊容疑者はミサイルやロケットの製造開発にかかわる旧「中国航天工業総公司」に勤務していたとされ、県警でデータ持ち出しとの関連を調べている。

(東京新聞 07/3/17)

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