シリア、名実ともに内戦突入

もともと、国内の体制派vs反体制派ではなく、中露vs米英の代理戦争的な色彩が強かったシリアの「内戦」。国連の停戦監視団に何かできる余地なんてもともと少なかったが、今回の決定で余地はゼロになった。なってしまった。

列強の駆け引きの失敗で、終わり無き泥沼に突入か。誰に向けるともなく、嘆息。

シリア停戦監視団が活動を一時停止、戦闘激化で

【カイロ=田尾茂樹】国連シリア停戦監視団(UNSMIS)のロバート・ムード団長は16日、声明を出し、シリア国内での監視団の活動を一時停止すると発表した。

国内各地で政府軍と反体制派との戦闘が激化していることを受けた措置。声明では「監視活動の実施に適した状況が戻れば、活動を再開する」としているが、戦闘が収まる見通しは低く、監視団はこのまま撤収に追い込まれる可能性もある。

監視団は現在、世界各国から派遣された非武装の兵士300人で編成。声明によると、「最近10日間の暴力激化」によって監視活動が困難になっているとした上で、「監視員はパトロールを中断し、それぞれの活動場所で新たな決定があるまで待機する」という。

(6月16日 読売新聞)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です