【ホークスを福岡に呼んでくれたことには】ダイエー、イオンの連結子会社に【感謝】

 今日、日米通算4000本安打を達成したイチローが、プロ初安打を打ったのは、当時の福岡ダイエーホークスの木村。

 イチローの偉業達成の日に、イオンの軍門に降ったことを公知されたダイエー。何だか、ちょっと物悲しくなった。

<イオンTOB成立>ダイエー 多角化失敗で低迷

 イオンは22日、ダイエーに対して実施した株式の公開買い付け(TOB)が成立したと発表した。イオンの持ち株比率は議決権ベースで19.89%から44.24%に上昇、筆頭株主となり、27日付でダイエーを連結子会社化する。

 故中内功氏が1957年に大阪市で創業した薬局・日用品店がルーツのダイエーは、大手メーカーが握っていた価格決定権を小売り側に移す「価格破壊」で業界に流通革命を引き起こした。多店舗展開による大量仕入れで安売りを仕掛ける路線が消費者から支持されて急成長し、72年には大手百貨店「三越」を抜き小売業界売上高首位に就いた。80年には小売業で初めて売上高1兆円を達成、88年には南海電鉄からプロ野球「南海ホークス」の経営権を譲り受け、「福岡ダイエーホークス」を設立、球団経営にも乗り出した。

 しかし、バブル崩壊で中内氏の拡大・多角化路線は行き詰まり、巨額の負債を抱えたダイエーは2004年に自主再建を断念、国の産業再生機構(当時)の支援を受けた。06年には大手商社、丸紅が筆頭株主となり、再建を進めたが、最終損益が13年2月期まで5期連続の赤字となるなど、業績低迷から抜け出せなかった。【西浦久雄、柳原美砂子】

(8月22日 毎日新聞)

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