「魔法少女まどか☆マギカ」第6話「こんなの絶対おかしいよ」感想 ~ 「これは魔法少女ですか?」「はい、ゾンビです」

キュウべえ@CV加藤英美里女史のエグイ勧誘営業ぶりには慣れていたつもりでしたし、佐倉杏子嬢@野中藍女史の食物連鎖論も理解はできていました。しかし、「魔法少女となった時点で彼女達は人間として死んでいる」なんて設定、予想できるわけ無いだろ>今回の「魔法少女まどか★マギカ」。第3話を超える衝撃っつーか、こんなの絶対おかしいよ!(褒め言葉)。

アバン、相変わらず、契約の覚悟も無いのに現場に首を突っ込んでくる鹿目まどか嬢@CV悠木碧女史に対し、かわいさ余ってツンドラモード120%全開の暁美ほむら嬢@CV斎藤千和女史。その熟練のドSぶりに、思わず神楽も罵ってもらいたくなりましたな。その蔑むような視線を頂くだけでも結構ですから、是非ともこの哀れな以下略(ハァハァ)。

そして、前触れなく「初対面なのに何故か名前を知っている」赤い子への謎の共闘を提案し、「ワルプルギスの夜」の発生予告をかます正体不明ぶり。やっぱりこの世界を何回か体験済みっぽいよなあ、ほむほむって。もっとも、まどか嬢の美樹さやか嬢@CV喜多村英梨女史「殺し」を予見できなかったことから考えると、全てを体験/予測しているってわけでもなさそうだけど。はたまた、彼女の能力は多分「次元/空間操作」だと思うから、その能力と関係があるのかな?。とりあえず、いつものポーカーフェイスを捨ててさやか嬢のソウルジェムをおっかける必死さと性根の良さに、改めて萌え申した。この子いい子だー。

一方のまどか嬢。相変わらず煮え切らないし、間違ってはいないけど綺麗事を言い過ぎ。さやか嬢とも「正義」のぶつけ合いですれ違い路線一直線だし、肝心のマミ先輩@CV水橋かおり女史の死の真相について満足に説明もできないとか、あーもー×2。しかし、そんな袋小路に陥りかけた彼女にアドバイスをする詢子ママン@CV後藤邑子女史、マジ大人。こういう会話ができる女性と酒飲みたいよなあ。今回「正し過ぎる友人に替わって間違ってあげればいい」というママンのアドバイスに沿って「間違った行動」を採ったまどか嬢だけど、それが魔法少女の真相にまた一歩近づく切っ掛けにもなった。QBの完璧な悪魔の計略から抜け出して生き延びるためには、むしろこういう間違った行動や判断こそが、勝利のカギなのかも。

さやか嬢はもうダメだろ。愛しの上條恭介君@CV吉田聖子女史からはあからさまに距離を置かれてるし、QBからは露骨にまどか嬢へのあて馬扱いされてるし。愛のために平穏な人生も明るい未来も恋する乙女としての現在も、そして人間としての肉体すら失ったのに、後は魔女化して別の魔法少女に狩られて、QBの餌にされる一生だなんて、こんなの絶対おかしいよ!!

…で、物語を終わらせるつもりは新房昭之監督も脚本の虚淵玄氏も毛頭ないだろうけどさ。ただ、さやか嬢自身はやっぱりもうダメだろうな。今回は最悪の事態こそ逃れたけど、復活後、我が身に起きた事態を自覚できていない表情は、事情を知る者から見れば、その後に予想される悲劇的展開も含めて余りに哀れに過ぎる。少し早いけど合掌。

それにしても、BパートラストのQBの外道っぷりと言うかクールっぷりは、どう判断したものだろう?。単にド外道な悪魔だからなだけなのか、人間とは違う存在だから「肉体と魂は同一であるべき」という人間にとって普遍的な概念が欠落しているだけなのか。この命題って、これまでに語られてきた各種改造系ヒーロー(例:仮面ライダーやサイボーグ009、攻殻機動隊の義体)に通じる話だよなあ。元からある肉体を失って尚、貴方/貴女は自分自身で在り続けることはできるのか。自分自身を構成している魂と肉体とが別物となって尚、肉体やその肉体と接触を持つ全ての存在に情愛を感じることはできるのか。てな感じで。

今のところ、本作の世界における魔法少女のルールは破綻していない。登場している魔法少女そしてQBの主張も間違ってはいない。破綻してない&間違っていないが故に、魔法少女に訪れる結末は悲劇だけ。であればこそ、この負の連鎖を断ち切ることができるのは、「間違えることができる」まどか嬢だけということか。うーん、分からん。分からんからこそ面白い。

本作も今回を以って折り返し地点。後半戦、新房&ニトロペアがどんな展開を以って「魔法少女の何を語ろうとしているのか」。ますます目を離せません。

どうでもいいけど、QBはグリーフシードを背中の口で食べたよね。ということはあっちが本物の口?。つまり、いつも見ている無表情顔のアレは…エロいアニメでは、よく「ケツみてぇな 口しやがって」というスラングが使われることがありますが、まさか「口みてぇな…」とか!?。

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