「魔法少女まどか☆マギカ」第3話「もう何も恐くない」感想 ~ 「仲間がふえるよ!!」「やったねマミちゃん!」

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 第1・2話までの時点では、主に「梶浦由記BGMと劇団イヌカレーデザインの中で戦う蒼樹うめキャラってのは、新鮮かつオサレだね!」という感想を持っていました。この「魔法少女まどか★マギカ」という作品に対して。

 と、同時に「作中一番の悪魔はキュゥべえ@CV加藤英美里女史なんでしょ。人の心の隙間や弱みを狙って、半強制的に事態に巻き込む気満々だし、彼が言うところの魔法少女契約って、ある意味目的のために人生売り渡せって内容だし」「で、この無表情淫獣の本性と本当の目的を知っているガハラさん『多分私は◎人目だから』暁美ほむら嬢@CV斎藤千和女史が、鹿目まどか嬢@CV悠木碧女史や美樹さやか嬢@CV喜多村英梨女史を巻きこまないようにわざとツンドラってるってのも、よくある話」「という訳で、新房昭之&虚淵玄の組み合わせにしては、テンプレチックな魔法少女アニメだなー。普通に良く出来ているから、それはそれで面白いけど」とも思って見ていました。

 ごめんなさい。全然テンプレじゃありませんでした。これって「どれみ」「CCさくら」のような正統派魔法少女モノじゃなければ、「プリキュア」「なのは」のような萌え燃え魔法女戦士モノでもない。どちらかと言えば、「舞-HiME」を数倍グロくした「ぼくらの」級の鬱アニメですわ。

 いや、単に登場人物が次々に死んで、その過酷な状況に翻弄される主人公を描く作品ってだけなら、特に珍しくもありません。しかし、うめてんてーキャラな巴マミ先輩@CV水橋かおり女史が、まどか嬢という相棒ができたことで一人で戦い続けてきた孤独から解放され、まさに幸せ絶頂!…なところを頭からガブリと魔女に喰われるなんて展開、誰が想像しますよ。更にその魔女が倒されたら、空から半消化の肉団子状態になっている「先輩のなれの果て」が降ってくるなんて描写、誰が予想しますよ。死亡フラグの回収にしたって、遺言の一言も残させないなんて、非情にも程がある。このままだと、さやか嬢あたりも相当酷い死にかたするんだろうなあ。完成したEDもアレだったし、視聴後、いいトラウマガッチリ鬱気分。

 新房&ニトロペアが本作で魔法少女の「何」を語りたいのか、今回の第3話で分からなくなってきました。作中で登場人物が語った「魔法少女になる目的」とか「自己実現のために何が必要か」とか、そういう「どれみ」「プリキュア」チックな奴じゃないよね、もう(それはそれで意味あると思うし、好きだけどさ)。正直な話、何故今回ここまでやったのかが分からない。上記の作品に対するアンチテーゼの提示なのか?。「魔法少女と言えど得られるモノは夢や希望ばかりではない。負けて死ねばこうなるのが戦場の定め」だと。それとも単に演出か?演出なだけなのか?。セリフの中に散りばめられた布石も多過ぎるんだよ。分からない。分からないからこそ、この後の展開は見逃せない。ラストまで視聴継続決定。

Magia(アニメ盤)

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ちなみに、本作の前評判に関して、ツイッターで「心の花が枯れそう」とかのたまっている虚淵玄氏が、「ハトプリ」を意識しているのは疑うべくもないですけどね。そこの表現は「心が折れそう」でしょ。ふつー(笑)。

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