「琴浦さん」第9話「まわりにはみんなが」感想 ~ 「後ろには友達が」

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 原作の連続殺人事件編転じて「連続通り魔事件編」スタート。

 森谷ヒヨリ嬢@CV久保ユリカ女史の余計な失言を契機にした、一般人の無理解からくる学内の悪意に晒され、いまだ頑なな敵意を娘に向ける琴浦久美子ママンへのプレッシャーに押され、心崩れそうになる琴浦春香嬢@CV金元寿子女史。

 その彼女を、寸前のところで支えるESP研の面々のシーン最高。長きに亘る母親の名誉回復の執念から、春香嬢の能力復活に仄かな暗い喜びを感じつつも、人としては誠実に彼女を支えようとする御舟百合子嬢@CV花澤香菜女史。そんな百合子嬢の危うさを感じながらも、静かに見守る室戸大智君@CV下野紘氏。ホテルでのやり取りといい、もうお前ら学生結婚しちゃえよ。

 そして、難攻不落の久美子ママンの隔意の壁をエロス爆発という奇手で突破し、春香嬢と母親との心の隔たりを、一瞬一部たりとは言え、切り崩すことに成功した真鍋義久君@CV福島潤氏。この変態紳士の心のイケメン振りには、室戸君じゃないが敬意を表する。事態の責任を感じて、却ってドツボに嵌った森谷さんも含め、春香嬢を囲み支えるESP研の面々の善意が、とかく世知辛い2013年という現実現在のこの世で得がたい心の清涼剤となっている本作。やっぱりいいなあ、「琴浦さん」。

 真鍋君のソウルメイトにしてエロスの師匠でもある琴浦善三爺様@西村知道氏に加え、過去の御舟ママンの事件の記憶から、百合子嬢に気づいたヤマさん@CV菅生隆之氏、そして、今編のキーパーソンである「立派なオモチをお持ちな」月野亜紀刑事@CV渡辺明乃女史ら、大人たちの色々な感情を受け止めながら、新たな成長と新しい世界への第一歩を踏み出すことになる、次回以降の春香嬢に幸あれ。

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