「平和と安全は違う~韓国・延坪島紛争を受けて」な件について

 「国際上の互恵的相互利益」と「日本の国益」が異なる次元の「利益」であるのと同じように、「世界の平和を祈ること」と「日本の安全を守ること」も違う。世界平和への祈念は尊い行為ではあるが、それ自体に現実的な意味や価値は無い。現実世界にいる者なら、まして日本国の政治に携わる者なら、世界平和というお題目をいかに効率的に踏み台や隠れ蓑にして、日本国の安全を守る政戦両略に活かすかを考えるべきだ。

 南北朝鮮両国民に死傷者が出て、両国が疲弊すればいいとは言わない。しかし、そうなったらなったで、その惨状に対して日本国が出来ることなんて何があるだろう。ぶっちゃけ、何も無い。両国の鉄火場に日本国がしゃしゃり出てどうなるものではないし、下手に口を出せば「また日本は混乱に乗じて朝鮮を占領するつもりか!?」と逆ギレされかねないしね。

 むしろ、日本国政府は、今の立場を逆利用し、両国の混乱に乗じて、「火事場泥棒と国際社会から後ろ指を指されないような、否、指されてもニヤつきながらかわすしたたかさ」を展開しながら、西海及び日本海の軍事的不安定さを材料として、日本国の国益、特に国防・外交・国際貿易上の発言力を高めることに策を巡らせるべきだ。米国に露骨にすり寄り、ロシアや中国を牽制しろ。上手く揉み手を使いながら三大国の介入を最低限に抑えろ。最悪の場合、北朝鮮は中国に、韓国は米国にくれてやれ。同時に「布石着々だった」ロシアを朝鮮利権からはじき出すことで、米中ロの三すくみが出来上がる。謂わば、「新しい朝鮮半島」の「古くて新しい安全保障体制」の再構築だ。

 その時が来たら、日本国政府は、まずは米国側に立って事態にあたり、三すくみ体制の芽が出てきた時に、米国の代理人として韓国+日本海利権の獲得を謀るべきだ(竹島問題も含めて)。利益を追求するのに躊躇したり、ましてや「事の成り行きを見守る」なんて受け身な行動を採るべきではない。とことん、自国のメリットを追求しろ。餓狼もたじろぐくらい貪欲に。

延坪島で50発以上着弾、民家にも 兵士2人死亡、住民など20人負傷

 【ソウル=加藤達也】韓国合同参謀本部によると、23日午後2時35分ごろ、韓国が海の軍事境界線と定める北方限界線(NLL)に近い韓国西方沖の延坪(ヨンピョン)島と周辺の黄海水域に、北朝鮮側から砲撃があり、50発以上が着弾、多数の民家が炎上した。韓国軍が応戦し南北双方で交戦となった。交戦で韓国軍兵士2人が死亡、兵士や住民20人が重軽傷を負った。韓国側は、警戒水準を最高度に引き上げ、北朝鮮に対する警戒を強めている。

 現場付近の海域ではこの日午前、韓国軍が通常の射撃訓練を行っていた。韓国軍などの情報では、北朝鮮からの砲撃は1時間あまりにわたり断続的に加えられた。金泰栄国防相は、北朝鮮の砲撃は50発余りで、韓国軍の応戦は約80発だったとしている。韓国側は戦闘機を緊急出動させ、警戒水準を最高度に引き上げた。

 KBSテレビは、島の数カ所から黒煙が上がる様子とともに砲撃音を伝えた。着弾地付近の山林では山火事が起き、家屋60~70軒が炎上、住民は防空壕(ごう)に逃げ込んだり、漁船で脱出したりしているという。住民に多数の死傷者が出ているとの情報もある。韓国空軍は航空機で上空から監視、偵察飛行を続けている。

 この事態を受け、李明博大統領は青瓦台(大統領府)で安全保障関係閣僚会議を緊急招集し、対応策を協議、「断固対応し、状況を悪化させないため万全を期すよう」指示した。

 北朝鮮側は23日午前、韓国軍の訓練に対し、「射撃を行えば黙っていない」とする内容の通知文を送っていたという。

 NLL付近の海域では南北間の銃撃戦がこれまでにも起きているが、民間人が被害を受けた陸地への砲撃は1953年の朝鮮戦争休戦以降来初めて。北朝鮮は今年1月と8月にもNLL付近の海域に砲撃を加えていた。

(11月23日 産経新聞)

 とは言うものの&希望するものの、今の日本にそんなマキャベリズムの発露はとても無理だろうけどね。現在のお馬鹿民主党政権には、なおのこと。

 ここで「【けいおん!!MAD】放課後カーニバル!!」を紹介。


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年中むぎゅうううう!とは言ったもの。これは違和感が仕事をしない良MAD。もっと評価されるべき。

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