「スマイルプリキュア!」第19話「パパ、ありがとう!やよいのたからもの」感想 ~ 「名前は子供が親からもらう最初の愛情」

さすがは麗華様。イイこといわらはる。どこぞの一部層は、ココロしてお嬢のお言葉を心に止め置くように。子供を作る前にな。ところで、「れいか=麗華」ということは分かりましたが、残り4名の名前を漢字表現すると「みゆき=深幸(美幸?)」「あかね=茜」「やよい=弥生」「なお=直」ということでFAなのかな?。で、キャンディ@CV大谷育江女史は、親がもしDQNだったら「喜屋武出居」? (ぉ。

先週に続いてエンドカード(笑)。スーパーモード(仮)なサニキ、美少女過ぎる。

  • 今日は「泣かせる話」じゃなくて「凄く良い話」。泣かせの米村が、安直に泣かせに走らずに一歩突き抜けた正統派かつ極上の感動話で来たぞという感じ。それを支えたのが、境御大の玄人好みなナイスな演出。AパートからBパート戦闘直前までの丁寧かつ抑えた心情描写、一転して躍動感に富んだ雨中での戦闘描写、そして、忘れていた父との記憶を取り戻すと共に、優しさと強さの面で精神的に1ランクアップしたキュアピースの凛とした表情。パーフェクトだウォルター。原画・作画陣も上野御大はじめフィリピン組等、方々良く頑張った。感動した。
  • Aパート。早くに父親・勇一パパン@阪口周平氏を亡くした黄瀬やよい嬢@CV金元寿子女史を除くプリキュア部の他の面々が、自分の名前の由来を親や祖父たちに確認するパートが四者四様で実に良かった。特にお気に入りなのは、緑川なお嬢@CV井上麻里奈女史が銀次お父ちゃん@CV神奈延年氏に語りかけるシーン。イケメンお父ちゃんの江戸っ子大工ぶりにも濡れるが、そのお父ちゃんに語りかけるなお嬢の「大人」オーラが半端無い。声優二人の演技も凄いが、背中で語るお父ちゃんの頼もしさと、それを見つめる娘の信頼感に満ちた視線の演出に、思わず金時殿がいきり立ったわ。すげえよ、今日のスタッフの描写センス。
  • 由来発表し終わった後の、雨中での会話シーンも良い。周平パパン亡き今、自分の名前の由来を知るすべの無いやよい嬢が、辞書の写しのような見解を淡々と述べるシーンで曇り、帰り道でのNISSANコンビの即興漫才にホンワカ。メリハリのある演出だけど、ここまではある意味想定内。この後だな、白眉なのは。父親への自分の、父親から自分への想いに自信を失いかけたやよい嬢に呼びかけた、星空みゆき嬢@CV福圓美里女史からのエール。何この、「人の世の幸せと愛を疑わない」強靭な意志。強いよ。この子。今回最後を名言で〆た青木れいか嬢@CV西村ちなみ女史の「愛のエピソード」発言もそうだけど、今回のプリキュア部、荒削りながら発言がいちいち大人だ。
  • プリキュア部が雨宿りしていた場所がどこかは分からないけど(聖地特定プリーズ)、雨(感情)を溜めこんで倒れそうになったハスの葉(やよい嬢の心)の負担(悩み)を、他の葉(みゆき嬢その他)が受け止める演出とか、飛び立つ前の小鳥のヒナ(成長途上にあるプリキュア部の女の子達)が身を寄せ合って雨が止むのを待っている(悩みを共に共有し、解決する術を模索している)姿とか、ここらへんの暗喩的表現は、プリキュアじゃ常套手段だけど、その中でも今回は特に見ごたえがありました。流石は境御大。Aパートの雨中風景とBパートラストの黄瀬親子の回想シーンのオーバーラップ演出も見事で、全く以って卒が無い。
  • そんな超ドストライクな直球勝負仕掛けてくる中にも、サービスを忘れないのが、プリキュアスタッフの良いところ。姓名判断を気にする&強がるウルフルンさん@CV志村知幸氏の一人ツッコミにも笑ったけど、Bパートの子供服ファッションショーで、黄瀬千春ママン@CV氷上恭子女史の電話先で出てきた「来海センセイ」を聞いて、ハトプリの「来ちゃったかなあ、私の時代!」な青の一族を思い出さなかった人はおりますまい(笑)。米村御大GJ。
  • 千春ママンが勇一パパンの「形見」をやよい嬢に見せるシーンからは、畳みかけノンストップ。今回の折り紙キツネ・アカンベェが異様に強かったのは、やっぱそれに込められていた勇一パパンの想いの強さの表れなのかなあ。
  • アカンベェの猛攻の中、勇一パパンとの「結婚式」の思い出を取り戻すキュアピース、否、やよい嬢。ああ、確かにもともと不器用パパン絡みでこのシチュ込みだと、千春ママンがやよい嬢の名前の由来は知らないってことは納得するわ。ぶっちゃけ、千春-やよいのコンボ狙いというのは、ロジックとしては単純だが、発言者たる勇一パパンの愛の素朴さと大きさには、白旗を上げるしかない。
  • その愛に目覚めたキュアピースのイケメンぶりも良し。過去の記憶に向き直ったシーンは、スマプリ屈指の「覚醒」表現。キメの「喰らえ!この愛!こぶしパンチ(違)」ピースサンダーで、今までのようにオッカナビックリな表情は一切浮かべず、気合そのままに電撃放出してアカンベェを撃破したシーンに、彼女の成長を実感して喜んだ大きなお友達は多いと聞く。少なくとも俺は喜んだ。
  • ラストは、勇一パパンの思い出を元に、更に親子の絆を深めた黄瀬親子と、二人を陰ながら見守るプリキュア部の笑顔で〆。改めて言おう。パーフェクトだウォルター。
  • 今日のキュアピースじゃんけんはチョキ。最近負けが込んでいるサザエさん陣営だが、今日は黄色回ということで空気読んでくれるって、私信じてる。
  • EDは、当然ながら今回の主役・キュアピースがトップバッター。それにしても原作画陣、凄い数。
  • 次回予告。またマジョリーナさん@CV 冨永みーな女史の珍発明ドタバタか。ときに、剣道具かぶって授業を受けている日野あかね嬢@CV田野アサミ女史を見て、ビッグ・ザ・武道@キン肉マンを思い出した人挙手。
  • 今回は、米村正二脚本×境宗久演出・絵コンテ×上野ケン作監。上記のように、まさにパーフェクトな父の日エピソードで言うこと無し。なお嬢の名前の由来じゃないけど、ケレン味の無い骨太&正攻法の、上質クオリティな作りのエピソードでした。スマプリは田中裕太のようなテンポとトリッキーなエピソードだけじゃなく、今回の様な重厚な演出も楽しめるからいいな。来週も楽しみだ…って、来週はゴルフ中継でおやすみかよ!。ギャフン。
  • ちなみに、今回一番の芸コマだなあと思ったシーンは、れいか嬢が曾太郎爺様@CV西村知道氏に名前の由来を聞きに来た際の、障子の開け閉め場面。閉める際の腰の位置以外はほぼ完璧。さあ、小さなお友達はこれを参考に今から礼儀作法を身につけよう。

1 個のコメント

  • >今日のキュアピースじゃんけんはチョキ。最近負けが込んでいるサザエさん陣営だが、今日は黄色回ということで空気読んでくれるって、私信じてる。
    サザエさんもチョキ。流石に3連勝は許さぬか。通算成績はキュアピースの7勝5敗5分け。

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