「オールスターダストや」楽天勢ズラリ球宴に野村監督あきれ顔

 昔阪神、今楽天。「あずき色の伝説」スタート。只そんだけのこと。

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 「’07ガリバーオールスターゲーム」(7月20日東京ドーム、21日フルスタ宮城)のファン投票は25日に最終中間発表があり、現在リーグ5位に低迷する楽天勢が先発の田中将大投手(18)はじめ7部門8人を占める異常事態となった。

 マー君人気の思わぬ副産物か。はたまた本拠地開催にかける仙台のファンの熱意が、集団投票に現れてしまったのか。楽天勢が、最終中間発表で10部門12人が選ばれるパのファン投票のうち、8人を占める信じられない事態を招いた。

 「オールスターじゃなく、オールスターダストや。そういうのはやめてほしいよな」

 野村監督は、あきれた表情。田中、山崎武は中間発表を通じて1位を守り続けてきたが、他選手もここ2週間ほどで急激に得票を伸ばした。先週には嶋、高須が1位に。この日ついに松本、福盛、礒部もトップに立ち、鉄平も外野手2位に食い込んだ。

 特に中継ぎの松本は二軍調整中で、楽天ファンの間でも知名度が高いとはいえない。球団は「中間発表段階なのでコメントできない」とした。7月2日の最終発表までに例年なら最低でも150万票は開票される。他球団選手の逆転も可能だが、一、三塁、遊撃の3つのポジションでも楽天の選手が2位につけており、さらに増えることも考えられる。

 野村監督は選手として21回の出場を誇り、「夢の球宴」の重みは身にしみている。監督になってからは、球宴選出選手にはお祝いを贈っているほど。5位球団として異例の事態に「8人も出たらヘソクリがなくなる」と笑わせたが、「オールスターの意味がなくなることは、もうやめた方がいい。投票要項を変えた方がいいんじゃないか」と真剣に訴えた。

 「うれしい気持ちはあるけど、里崎さんに申し訳ない。他の選手にも迷惑がかかると思います」と捕手1位のルーキー嶋は恐縮しきり。過去には03年の中日・川崎ら出場辞退の例もあるが、選手が肩身の狭い思いをするなら、ファンも球宴を楽しめないに違いない。

(6月26日 サンケイスポーツ)

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